2010年 01月 24日

IFRSと税会計

仕事中に回覧される経理関係の業界誌(?)は、たまに目を通しているのですが、最近は当然ながらIFRS導入の話で持ちきりです。

で、記事を読むまでは、そんなに強く意識してもいなかったのですが、IFRS導入後は税会計の取り扱いが今よりさらに面倒くさくなるようです。

今のところの税会計は、基本的には財務会計を基盤としながら、差異のある部分を個別に捉えて処理しており、逆に財務会計の処理を決めるときに税法の規定に引きずられたりする部分も多々ありながら、それなりに連動性を保っているわけです。

ところが、IFRSは言ってみれば世界統一基準なので、日本の税法の処理など知ったことではなく、独自の規定(というよりプリンシプル?)が設けられることになり、コンバージェンスでお茶を濁している間はともかくとして、本格的にアドプションの段階に入ってくると、税会不一致云々とかいう次元ではなく、両者は全く違うものになってしまうのですな。

IFRS導入後の具体的な絵姿というのは、まだあまり判然としませんが、読んだ記事の結論としては、連結会計はIFRSに基盤を置きながらも、単独会計はこれまで通り税会計との連動性を保ちつつ処理することが志向されるみたいな感じでした。

財務会計の連単の取り扱いがどうなるのかはともかくとして、IFRSベースの連結会計と、日本の税法規定に基づく税会計はいずれ全く別物にならざるを得ず、これまでは財務会計をベースに税会計の調整をしていたのを、全く別の二つの帳簿を作るという形に変えていくことになるのだろうと思いますが、これは何と言うか、ざっくり言うと、経理の(少なくとも処理系の)人員が従来の倍は必要になるということで、そんな間接費負担に耐えられる会社なんて、そうはないんじゃないのかなとか、そんなことを考えてしまう今日この頃です。

J-SOXと言い、IFRSと言い、上場することのデメリットばかりが増えていくような気がしますね。。。
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by kcchicago | 2010-01-24 23:26 | 仕事 | Comments(0)


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