2006年 01月 17日

ライブドアに関する報道

色んなレベルの議論がごちゃ混ぜにされてる気がするんですけどね。

1.「ライブドアの行った行為が「風説の流布」や「偽計取引」に当たるのであれば、証券取引法の規定に沿って厳格に裁かれるべきである。」

これはまあ、法律論として「なるほど」と思います。

2.「堀江社長の『金さえ儲かればそれでいい』という行動原理は経営者としての倫理に悖り、けしからんものである。」

この意見は純粋に個人としての倫理観や好悪の表明なので、論理的に正しいとか間違っているとかいうわけでもなく、まあ御随意に、という感じです。

で、上記の1、2はどうでもいいのですが問題は次。

3.「ライブドアの堀江社長は『金さえ儲かればいい』と考えているけしからん人間なので、法律によって厳正に裁かれるべきである。」

純粋な法律論である1と個人の態度表明に過ぎない2を明らかにごちゃ混ぜにしてしまっている。

新聞やテレビでもこういった論調の意見を述べる人がいましたが、正直言って「アホか」と思います。いや、ホントに心の底から。罪刑法定主義という言葉の意味をきちんと考え直して来いと。刑法や証取法は別に「けしからん奴」を罰するためにあるのではなく、「法律上、犯罪としての構成要件に該当する行為を行った者」を罰するためにあるのであって、いくら倫理観に悖る行為をしたからと言って、法律上罪にならないのであれば法律で罰することはできないだろう。それとも大衆の気に入らない人間は法律を楯にとっていくらでも血祭りに上げてもいいというのか?それがどんなに危険な世の中なのか分かって言ってるのか?何のために罪刑法定主義なんて原則があると思っているのか?

個人的には「金さえ儲かればいい」なんて考え方は大嫌いですが、その精神態度を法律で罰するべきなどという意見には好悪を超えて狂気じみたものすら感じます。

何となく今朝新聞を読んでいて思ったので一応書いておきます。
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by kcchicago | 2006-01-17 23:32 | Days | Comments(7)
Commented by candragupta at 2006-01-18 09:25
大衆はバカなもんであります。
マスコミもバカなもんであります。
記者になると法学部出身も法律を忘れるようです。
ちなみに、テレビに出てくるコメンテーターと言うのはバカの代表なもんです。嫉妬心に駆られた左翼ばかりで、その嫉妬のあまり情緒的な意見を発して大衆に火をつけて嫉妬の対象を痛めつけるのを楽しんでいる訳です。これぞ共産主義者・社会主義者の本質な訳であります。
ちなみに、今回の件についてはホリエモンは法律違反を行い、それが裁判所で認定されれば有罪になるだけのお話です。
ワタクシも大衆の一人なので、「金が全て」で「合法ギリギリ」「違法でなければ何をやっても良い」と言う概念を是とする人間は気持ち悪いです。
個人的にはどっか行けと思います。
しかしながら
>それとも大衆の気に入らない人間は法律を楯にとって
>いくらでも血祭りに上げてもいいというのか?
ダメです。
ルソー、ロベスピエール、マルクス、レーニン、スターリン、毛沢東~ポルポトと言う系譜の考え方です。
こう言う奴らが何をしてきたか?
人民裁判による自国民の大量虐殺です。
これをするようになったら、もう終わりですね。
Commented by candragupta at 2006-01-18 09:33
ちなみに、倫理に悖る行為をする人間は犯罪を犯しやすいと言うことも付言します。
その者には「行為規範」がないからです。
「行為規範」のない人間は犯罪を悪いことと思っていません。
いや、思う余地がありません。
「金もうけ」は至極けっこうなことです。
「金もうけ」と言う概念があるからこそ、国富が充実する訳です。
しかしながら、あまりにも道徳から逸脱する金儲けは「目的は手段を正当化する」と言う考えを加速し、アノミーに陥ってしまいます。
これが社会全体に蔓延すると、日本は気違いが跳梁跋扈する猿の惑星以下の社会になります。
故に法律どは別に、人間は道徳や倫理を持つべきであるとワタクシは考えます。

長々とすいません。
Commented by まつおあすか at 2006-01-18 16:47 x
.>正直言って「アホか」と思います。いや、ホントに心の底から。

超アグリーです。
でも、世の中では論理と冗談が通じない人が大勢を占めているという事実に最近気づきました。
Commented by kcchicago at 2006-01-18 21:41
> candrguptaさん

気合の入ったコメントありがとうございます。
まあ、既存のマスコミからしたら叩いておきたい相手なんでしょうね。
粉飾決算もしてたみたいだし、さすがに年貢の納め時かもしれませんが。
Commented by kcchicago at 2006-01-18 21:43
> まつおあすかさん

お久しぶりです!コメントありがとうございます。
「正しい人」ほど怖いものはないかもしれない、ということですかね・・・。
Commented by P at 2006-01-19 00:36 x
ライブドアのことにしても、ヒューザー関連のことにしても、NYで限られたソースを通じて日本のニュースを見ていると、「ああ、また論点のずれた報道とそれを基にしたアホなコメントで、世論が流されていくのだろうなあ」と事態を憂いていました。しかし、冷静な受け取り方をしている方々が沢山いること、それが個人的認識として完結するにとどまらずブログなどを通じて発信されていることをうかがい知り、少々安堵しているところです。 改めてインターネットの効用を見たような気がします。しかし、他方で、この機に乗じ外資とともに一部個人ネットトレーダーが狼狽売りを誘い、煽っているようにうかがわれる状況は、アサマシク見えます。 ネットトレーディングの普及そのものには賛成なんですけどね。まあ法律違反かどうかのレベルは余所にして「手段を選ばず儲ける」ことの当否については、ここNYでも永遠に噛み合わない議論の一つです(ただ、各人の国民性等そのバックグラウンドとの関連性は濃いようですけど)。
Commented by kcchicago at 2006-01-19 21:43
> Pさん

コメントありがとうございます。
「手段を選ばず儲ける」ことについては確かにお国柄が出ますよね。
すごい国はすごい。その分、確かに発展のスピードモすごかったりしますが。


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