2007年 03月 07日

管理会計は報酬の体系である

会計の話題ついでに。

シカゴGSBでも残念ながらそうでしたが、一般にビジネススクールでは管理会計の授業って人気ないんですよね。でも、それは大半の学生が管理会計の重要性を理解していないからではないか?と個人的には思うのです。

管理会計って、即ちIncentiveの体系であろうと思うのですよ。

実際の企業活動をどのような目線で数値に落としこみ、それをどういった観点から業績評価に反映させるか、といったことを通じて、企業活動の目的達成につなげていく。その仕組みを制度として企業組織の中にbuilt-inさせるその巧拙が、どれだけ結果を左右するか?

例えば、「うちの社員は利益よりもまず受注獲得を優先させてしまう」とか「B/Sの重要性を理解せずにP/Lばかりを見ている」とか「いつまで経っても考え方が単独ベースで連結志向にならない」とか、文句を言う経営者がいますが、そういった企業に限って、往々にして業績評価の仕組みが単独ベースのP/Lや受注を基準にしたものだったりします。

「企業は人だ」とか「経営者の仕事は人事が8割だ」とか言うくせに、業績評価につながる管理会計をまるで理解していない経営者も大勢います。

管理会計を分からんやつが経営者面するな、と個人的に言いたい。別に細かな管理費のアロケーションやら、レート計算の仕組みやらは分からなくてもいいけど、自社のIncentiveの体系がどうなっているかだけは理解しておいてくれ、と。

そういう意味で、GSBで取った管理会計の授業は二つとも面白かったし、帰国してからの業務遂行に当たっても非常に示唆に富むものだったのですよ。それを単なる管理費の割りかけ程度の話にしか理解していなかった人が大多数だったのは悲しい限りですが。Prof. Korokの授業とかメチャクチャ面白かったんだけどなぁ。。。
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by kcchicago | 2007-03-07 22:17 | 仕事 | Comments(0)


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