2008年 02月 03日
最近、複数のMBAの知り合いが「素晴らしい本だよ」と絶賛していたので、気になって購入。 副題は、『僕はこうして社会起業家になった』。 邦題も悪くはないけど、原題の"Leaving Microsoft to Change the World: An Entrepreneur's Odyssey to Educate the World's Children"という方がしっくり来るかもしれません。 読みきった勢いで、先ほどオンラインでサクッと寄付してしまいました。 奇しくもアマゾンの書評でも同じようことを書いている人がいましたが、「感動の物語だ」と言って涙を流すより、著者がRoom to Readの事業をビジネス・モデルとしてまわるように徹底している点に興味を惹かれます。財務的な観点から、固定費を限界まで切り詰めること、それを差別化の手段としてアピールするマーケティング的な発想、資金集めをタブー視しないこと等々。単純に一時の感慨からボランティアにのめり込むのではなく、冷静な組織運営の思想が背景にあるから、なお活動に対する信頼感が増すのでしょう。 最近、「社会起業家」という言葉がブームのようにもてはやされていて、「『社会起業家』になりたいんです」と熱く語る人にもよく出くわしますが、一時的な感傷やブームで終わってしまうケースと、組織的な活動として社会の中に根付いていくケースと、それを分けるのは冷静にビジネスとして捉えられるかどうかなのかな、と思います。 この本やこちらも、そのうち目を通してみようと思います。
by kcchicago
| 2008-02-03 22:49
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Comments(7)
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goget7 at 2008-02-04 02:07
この本を素晴らしいと思い、行動に移してくれる人が多ければ日本も少しは良くなると思うのです。
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ヤンボー
at 2008-02-04 18:02
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ぼくも読んでみます。
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kcchicago at 2008-02-04 23:05
> ごげっとさん
初コメさんくす。 もっと多くの人がこの本に出会えることを祈ってます。 > ヤンボーさん お貸ししましょうか? と、言いたいところですが、この本に限っては是非買って読んで下さい。 著者印税分も事業にまわるようなので。
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EO
at 2008-02-04 23:43
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この人とか、スワンベーカリーとか、すごいなぁ。
きほん1対1のミクロの世界で生きてるもので ダイナミックに世の中を変えていける力のある人って もうなんだかほんとに。なぁ。すごい。
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kcchicago at 2008-02-05 00:15
この人も、スワンベーカリーも、グラミン銀行をはじめとする各種マイクロクレジットも
「ビジネスモデルとしてまわる」、「経済的に自立する」という考えが背景にあるから 永続可能で、かつ規模の拡大に耐えられる活動ができるのだと思うのです。 そして、ダイナミックに世の中を変えるのは結局ミクロの善意の積み上げかな、と。 EOさんが毎日1対1で相手と真剣に向き会うことで その相手にとっての「世界」は確実に変わっているのだ、と思いますよ。
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Yuckie
at 2008-02-05 08:38
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「社会企業家 チェンジメーカーII」のほうには、私が前に勤めていた日本のNGOのTopの方が載っているのを思い出したので、読んでみようと思います。
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kcchicago at 2008-02-06 00:30
NGOにお勤めだったんですね。
私も近いうちに読んでみます。 |
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