それからの日々

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2008年 05月 11日

Duration Matching

数理計算上の厳密な意味で使うわけではありませんが、財務の観点から見た事業運営の要諦はDuration Matchingなのではないか、と思っています。

要は、調達サイドのポートフォリオのデュレーションと、運用サイドのそれとを、可能な限り合わせておくようにする。そうすれば、長期の事業運営から金利変動のリスクを排除できる。

まあ、何を目的にするかにも寄るのでしょうが、目先の支払利息だけに着目して、「とにかく金利が安いうちにドンドン借りちゃえ~。」なんていうことよりも、余程大事ではなかろうか、と。

まあ、でも、分かっていてもできない(大抵は、運用サイドよりも調達サイドのDurationの方が短い)から、黒字倒産なんてことが世の中で起こり得るのでしょう。(でも、「黒字倒産」なんて言っている実例のほとんどは、損益をいじって手前のPLをよく見せていただけで、実質的にはやはり赤字だったんじゃなかろうか、とも思いますけどね。売上がドンと増えたのが、全て売掛金になって滞留している、とか。)

で、調達サイドのDurationは独力では如何ともし難い部分がある(そう簡単に長期の資金は借りられない)ので、運用サイドのポートフォリオをいじる(短期で資金回収できる事業を増やす)ことが重要で、そのために財務部門としては、経営陣に対して、調達サイドと運用サイドのDurationにどれだけのズレがあって、どう修正していく必要があるかを伝えていかなければいけないんだろうな、と思います。
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by kcchicago | 2008-05-11 13:41 | 仕事 | Comments(0)


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