2008年 09月 30日
何となく、2件コメント。 ①金融安定化法案の否決 朝のNHKで「金融安定化法案が米下院で否決された」というニュースを見て、少しひっくり返りそうになりながら日経片手に出勤。、電車の中で「金融安定化法案 可決へ向けた動き」という、早くも古新聞になってしまった記事を読み、「ああ、よっぽどサプライズだったんだな。」と変な納得をする。 巻き返すんだろうけど、もう一回否決されたら、どうなるんだろうね?人気取りの党派的な活動も仕方ないのかもしれないけど、どんな優良銀行だって取付騒ぎが来たら潰れる、って分かってるのかい?テクニカルに資産の買取が最良の方法なのかどうかは分からないけど、さっさと市場に流動性を供給して騒ぎを鎮めてくれ。とか言ってるうちに、FRBが破綻するかもしれんけど。 ②年金制度改革の具体的選択肢 今回出てきた3つの選択肢って、あんまりMECEになっていないというか、異なる次元のテーマを扱ってる選択肢を同列に並べているようで、そもそも選択肢になっているのかどうかもよく分かりません。と、そんな感想はともかくとして、年金の議論が出るたびに思うのですが、とっとと全額税方式にしちゃえばいいんじゃないですかね? 税方式のデメリットで「一時的な税負担が増加云々」とありましたが、その分、社会保障料が下がればチャラだろうし、メリット側を考えると、①基本的に未納者がいなくなることで課税ベースが広がり、真面目に年金保険料を払い込んでいた人は負担が減る、②やはり未納者がいなくなり、(消費税で賄うとしての話ですが)自営業者の正確な所得の捕捉云々による不公平感もなくなる、③(しつこく)未納者がいなくなることで、基本的には全員が払い込んでいるということを前提にし、「25年間」の受給資格を撤廃することで、「払い込んだのに受給できない」という事態を防げる、そして④(何気にこのインパクトはでかいと思うのですが)現在、社会保険庁と国税庁の2本立てになっている、国家権力を背景とした保険金・租税の徴収機構を1本化することで、社会的なコストを大幅に削減することができる等々、良いことづくめではないか、と思います。 「今まで払い込んだ記録はどうするんじゃい!?」と言っても、それは無茶苦茶にしてしまった人たちがいて、既にどうしようもなくなってますからね。 社会保障制度が不安定なままでいるよりは、多少税金が増えてもしっかりした制度になる方が良いのではないか、と個人的には思います。
by kcchicago
| 2008-09-30 23:46
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Comments(2)
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tarou_kouno at 2008-10-01 10:18
両方とも同じ意見です。
アメリカの下院はアホです。 日本のバブルに何も学んでない。 戦争でも、金融政策でもピースミール・アタックはいけない。 これ、ワタクシは歴史の法則だと思います。 年金についても同意見です。 将来について心理的に安心すれば、お金の流動性が増し、景気が回復の方向に進むかと存じます。 どうなるんやろうね~?
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kcchicago at 2008-10-01 23:26
将来のフローに不安があるときは
どれだけストックを有していても消費にまわさない というのが、自然な心情ですからね。。。 |
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