2008年 10月 01日

会社破綻時に考えること

自分がどの立場で関わってるかにもよるのですが、真っ先に考えるべきは、債権者の保護ではないかと思うのです(労働債権者という意味での従業員も含む)。

で、債権者保護の視点から考えるべきは、いかに会社もしくは資産の価値を維持できるか、ということ。

事業として付加価値を生み出すことがないものは資産としてバラ売りすればいいし、事業としての継続的に付加価値を生み出し得るものは事業の体を存続させたまま引き取り手を見つければいい。これは会社単位の話ではなく、事業ポートフォリオの中の個別事業、個別プロジェクト、個別資産等々によって扱いが変わり得るものだろう。

大事なのは、事業として付加価値を生み出すには、必ずその事業に携わる人が必要になるということ。

たとえ、会社としては破綻した後であっても、その人が関わり続けることで個別事業が将来にわたって価値を生み出し得るのであれば、高給を払ってでもその人に留まってもらった方が、結果として債権者保護につながる。

逆の見方をすれば、たとえ会社が破綻しても、事業としての付加価値を生み出すことができる人は事業の中に居場所を見つけられるし、何らの価値を生み出すことなく会社にしがみついているだけの人は、イザというときには「はい、さようなら」と言われてしまう。

これは結局「債権者保護」という観点から得られる必然的な結論なのであって、例えば投資銀行の人を十巴一絡げにして「連中は高給取りだったんだから、こうなってざまあみろ」みたいな無意味で下らない感情論に捉われずに、どう事業価値を維持するかに心を砕くのが正しい態度だろう。


などと、先週あたりにぐだらぐだら考えていたら、あっという間に世の中の方がはるか先に動いてしまって、「野村證券って、(資産に目もくれず人材だけ引き継ぐ辺りが)やっぱ賢いな」などと感心していたりするのでありました。。。
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by kcchicago | 2008-10-01 00:22 | 仕事 | Comments(2)
Commented by tarou_kouno at 2008-10-01 10:19
野村は昔から怖い。
野村の社員も怖い。

と思っております(^_^;)
Commented by kcchicago at 2008-10-01 23:27
野村は強かなんでしょうね。
その分、確かに怖くもありますが。


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