カテゴリ:仕事( 228 )


2005年 10月 02日

技術だけでは

ところで、えぼきゅう納車以来、のん気なドライブ日誌と化している当ブログですが、もちろん仕事の方もそれなりにやっています。

7月に今のグループに移って3ヶ月が経過したわけですが、最近は特に新規事業の目論見に関する業務が増えているような気がします。弊社の場合、既存ビジネスと言うと、そのほとんどが旧来型の重工業、インフラビジネスになるわけで、当然それらも大事である一方で、ただそれだけでは早晩行き詰まりを見せるのは明らかなので、何とかして新規ビジネスの芽を育て上げようとしているわけです。

しかしながら、以前にもどこかで書いたように、ポートフォリオとシナジーは逆相関を見せることがある。分かりやすく書くと、事業の多角化は「選択と集中」に反することがある、ということで、自社の強みを直ちに活かせるような新規ビジネスは、実は既存ビジネスの枠を一歩も超えるものではなく、全く新しいビジネスには知見がない、という考えてみれば非常に当たり前の状況に陥ってたりするわけです。

で、まあ既存ビジネスの方は事業分野よりも対象とする市場の拡大を狙って海外への進出が進められ、中国やロシアに新たな会社を作ってみたり、インドの会社を買収してみたりしているわけです。

で、新規ビジネスの方なのですが・・・。

一言で言うと、「技術があるだけでは商売にならない」ということでしょうか。

情熱に溢れた素晴らしい技術者がいて、これまでの技術の枠組を根本から覆す革命的な技術が社の中にあっても、それをビジネスの観点から捉えて事業がまわるように考えられる人がいないと、少なくともビジネスとしては成功し難いという現実。技術が素晴らしいものであればあるほど関係者の思いが先走ってややこしい状況に陥りやすいようです。

そこを何とかするためにMBAを取ったんだろう、と言われれば返す言葉もないのですが。
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by kcchicago | 2005-10-02 14:42 | 仕事 | Comments(0)
2005年 09月 17日

株価

ところで研修所で新聞を読んでビックリしてたのだけど、うちの会社の株価、何だかこの数日でやたらめったら上がってますね。自動車さんとこの株が上がったのが原因だとかって。

でも、会社が潰れさえしなければ、例えば130円で買った株が200円になれば50%の儲けだとか、最初から明らかに分かってそうな気もしますが。まあ、「潰れさえしなければ」のリスクが後退したってことなのかな?

自動車にお金を出した時は世間様からボロボロに叩かれてたけど、「潰れさえしなければ」を前提に計算すると(その前提がもちろんおかしいけど)、自動車さんがドン底にあったときでも(本当はどん底にあったからこそ、なんだけど)、投資収益の計算は大幅なプラスにしかならなかったんだよね。正しく倒産リスクを織り込む投資収益計算をしていればどうなったかとか、会社全体のポートフォリオから見て自動車への投資額が社として適正にリスクを取れる範囲に収まっていたかと聞かれると難しい部分はあるけど、「リスクあるものに投資する」姿勢自体は当時からもう少し評価されても良かったんじゃないだろうかね。むしろ、自動車関連事業室とか、半導体とか、伸ばすならもっと金かけて一気にやらないと、という気もしますな。
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by kcchicago | 2005-09-17 10:58 | 仕事 | Comments(0)
2005年 09月 16日

新規ビジネスと既存ビジネス

「黒田さぁ、新規ビジネス立ち上げに力入れるのもいいけど、年100~200億の事業をどうやって300~400億のビジネスに育て上げていくかを考えるほうが、会社にとってはよっぽど重要なんじゃないか?」

とは、同じ会社に勤め、GSBの先輩でもある某氏のお言葉。他に日本の銀行から新興の金融機関に移ったり、ずっと外資系の金融機関で働いてたり、年齢層もバラバラ(と言うか上の人ばっかり)の仕事では普段顔を合わさない人たちとの飲み会の片隅で交わされた会話。

「例えばうちの会社で数十億まで落ち込んだあのビジネスが今500億まで息を吹き返してるよな?あれだってうちの社内にいたオレたち(GSB)の先輩がやってるんだぜ。」

と、その後は輸出戦略とM&Aの関係に少し話が及ぶ。

まあ、書きたいことは多々あれど、もう少し自分の中で考えがまとまってから。自分自身の身の振り方(転職という意味ではなく、社内でどう動くか)ということを、もう少し具体的に考えてみる必要があるか。
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by kcchicago | 2005-09-16 23:52 | 仕事 | Comments(0)
2005年 08月 30日

アメリカのBOT、日本のPFI

今日は朝から熱っぽく、起き上がるの辛かったけど、さりとて会社を休むほど具合が悪いわけではなかったので、(結構悩んだけど)気合で出勤。

で、午後は何となくフラフラしながらも掲題のテーマのセミナーへ出席。「PFIセミナー」と言うからには、実際のPFI案件の受注や運営に関する実務的な話なのかなと思いきや、あにはからんや、長島・大野・常松のパートナー弁護士が登場して、日本のPFI制度の不備について、その理念から熱く語り明かすセミナーでした。

即ち、日本のPFIは「民間資本導入による社会資本整備」というそもそもの理念を正しく理解しないまま導入され、「PFI案件を受注しないと立ち行かない公共事業頼み」の企業が工事を受注するための便宜に成り下がっている、という実態をアメリカの現状と比較しながら解き明かしていく。

確かに日本のPFIと言えば、単なる公共施設運営リスクの民間への押し付けに過ぎない面はあるけど、今後アメリカのように「EPCコントラクター」や「O&M事業者」、それ以前にSPCレベルでリスクを取りきれるスポンサーなど出てくるものだろうか?

と、実務には直接役に立たないけど、結構楽しめるセミナーでした。頑張って起き上がった甲斐あり。ああ、でもこれを書きながらでも頭がクラクラする。今日は早めに休むか・・・。
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by kcchicago | 2005-08-30 22:29 | 仕事 | Comments(0)
2005年 08月 18日

EPCランプサムとコスト+フィー

タイトルとは関係ないけど、今日は桁を2つ勘違いされたために、急遽手続を差し替える羽目になったりして、相当慌てた。でも、それも根回しというか、事前準備が甘かったせいか。で、手直しがある程度終わってから「相手が桁を勘違いしているからああいうことを言い出したのだ」という事実に気付いて、実はそんなにバタバタすることもなかったと知りドッと疲れが出た次第。でも、結局手直しした後の方向で物事は進んでしまったし、相手はずっと勘違いしたままになってるし、明日や来週以降もまた一悶着あるかも。

ところで、昨日の「内作と調達品」に引き続き、今日のタイトルも最近考えることの多い話題です。うちの会社も公共工事をやっていることが多いので、イメージ的には土建屋さんとカブることもあるけど、やはり土建屋は土建屋、メーカーはメーカー。そもそも「ランプサムかコスト+フィーか」という議論の前に「EPCかCIF+S/Vか」という議論もあったりするし、FOBだったら尚のこと良かったりするのかもしれないけど。まあ、単純に機器売りだけで食っていける世の中でもないってことなんだろうね。

で、須らくビジネスはリスクとリターンの関係なので、EPCランプサムだって、そのリスクを飲み込めるだけの額で取れればいいってことなんだろう。逆に、昨日の話と総合すると、ほとんど内作のないエンジっぽい案件のくせにEPCランプサムの赤字工事なんて逝ってよし、と。さすがにそこまでひどい案件は今やほとんど見かけないが。
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by kcchicago | 2005-08-18 22:27 | 仕事 | Comments(0)
2005年 08月 17日

内作と調達品

今日は横浜の工場の人たちの好意により、午後から工場見学をさせて頂いた。

帰国してから見ている製品を横浜の工場で担当していることもあって見に行ったのだけど、感想はどうにも複雑。

留学前に見ていた製品は内製率が非常に高い製品で、部品の原価に当然現業の人たちの労務費が乗っかって(もちろん設計コストや販売間接費や一般管理費なんかも)、トータルのコストが出るのだけど、今見ている製品は内作以外に、調達品の比率が高いエンジニアリング的なものもあって、「売上は立つけど工場はガラガラで固定費の回収にはあまり役立たない」とか、妙なことも起き兼ねない。

解決策としてはもちろん固定費を削れば良くて、それはイコール人減らしなんだけど、例えば今後数年で団塊の世代が大量に退職して労務費が好転してハッピーかと言うと、今度は技術の伝承に問題が起きたり、「では内作を捨てて、研究開発とエンジに特化すればいいではないか」と言われても、製造現場からのフィードバックが常に入るような体制を整えておかないとエンジ会社としても成り立たないのではないか、という意見もあったり(実際、その通りだと思う)で、結構ややこしい。

要はバランスなんだろうし、将来的にはやはり固定費を削る方向で考えていくことになるんだろうけど、内作にこだわりがあるのは旧来のメーカー体質にどっぷりと浸かっているからか?でも、人とアセットを抱えて現場と向き合っているからこそ経営って面白いんじゃないかと思うわけですよ。純粋なマネーゲームを面白いとはどうしても考えられない。

などと、工場の中を歩きながらぼんやりと考えていた一日でした。
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by kcchicago | 2005-08-17 23:55 | 仕事 | Comments(0)
2005年 07月 16日

公共性の高い仕事

本来、官がやるべき仕事、誰かがやらねばいけないはずの仕事について、採算が合うからと言って民が進出しようとしたときに負うリスク。

「なるほど、そういう視点もあるのか」というのが正直な感想。

経験を積むというのはやはり大きい。
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by kcchicago | 2005-07-16 14:23 | 仕事 | Comments(0)
2005年 07月 11日

滑り出しは順当か

帰国直後の月曜日に職場復帰して、今月に入ってから部内でグループを異動し、いきなり四半期決算が始まって、財務の人というより経理の人っぽくなってましたが、それも一段落したので仕事について一般論及び感想をば。

・当然ながらMBAを取ると、周囲からの自分に対する期待値は上がっているようである。昇進するとかしないとかいうつまらないレベルではなく、留学前とは明らかに違った役割を求められているのだ、と自分自身が理解すべきである。

・会社全体を見渡すと、旧態依然のビジネスが多いのが確かだが、昨年度の決算が経営者層自身が驚くほどガタガタであったため、もう待ったなしの感が強い。ダメな事業には容赦しないというのが最近のムードか。

・その中で、会社自身の発祥とも思えるビジネスに少し突っ込んで考え方を確認できたのは自分としても非常にいい機会だった。だからと言って、その仕事の内容の良し悪しとは必ずしも関わらないわけだけど。

・さらに、会社全体の流れと少しはなれたところで育っている新規ビジネスの芽に首を突っ込む機会を得たのは大きな○だと思う。ラインと関係ないところに無理やり首を突っ込んでいるので、今後事業が進むに連れ、どうこの話に関わり続けるかは思案のしどころ。

・ところで不振事業に容赦ない一方で、選択と集中は進んでいるか。一昨日の日経に「(当社にとって)初の大型M&A」という記事が出ていた。縦割りの会社よろしく、この話が本当かどうかは知り得る立場にないが、この動き自身は喜ばしいこと。

・さらに一般論として、公共事業ではPFIが大はやり。必然的に事業価値評価云々の話も出てくる。要は公共の運営リスクを民間に押し付けているだけだとは思うけど、いずれにせよ機器の売り切りから事業運営へと主戦場は移っている。手許のファイルを少し繰っただけでもPFIの案件は山ほど出てくるので、これは今後楽しみ。

・先週末まで忙しかったけど、一旦決算が落ち着けば、結構自分の時間は取れそうだ(何たって今日だけでこのブログのエントリをこれだけ書く余裕がある)。CPAに向けて勉強しなきゃ、と思う一方で、習った知識を社内に還元すべく勉強会でも開こうかと画策中。今さら事務屋さんに資本コストがどうとか言っても仕方ないので、設計屋さんや製造屋さんに財務やマーケティングの意識を持ってもらうべく面白いことが出来ないかとぼんやり考えている。

・どうでもいいけど、画面の右はしにいるのは弊社のマスコットです。分かる人には分かるだろうけど、突っ込まないでやって下さい。

以上、書き漏れてることはいっぱいあるけど、思い出したらまた書きます。
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by kcchicago | 2005-07-11 22:15 | 仕事 | Comments(3)