2006年 04月 20日
さて、最早説明するまでもない某大規模M&Aディールについて、本日の日経で改めて触れられてました。 個人的には関わりのなかった話なので、新聞報道の範囲でしか事実を知ることができないのですが、やはり「狂気の金額」と表現するのが正しいのではないでしょうか? だって、「実際には50%程度の出資なので、負担額は約3,200億円ほど。今後の中国市場の伸びを考慮すると、毎年200億円程度の営業利益が見込めるため、15年で償還できる」って、(本当は新聞に書いている以上に奥の深い検討があったのでしょうが)ここに書かれてある事実だけを読むと「大丈夫か?」と心配したくもなります。 ・50%程度の出資ということは自社の取り分は半分しかないのに、営業利益全額を当てにしていいのか? ・割引率は一体何%で考えているのか? という単純な計算もともかくとして、 ・BとPは技術の成り立ちが全く違うのに、Bの技術しか持たない会社がPの技術を本当に(しかも50%の持分しか持たないで)コントロールできるのか? ・他の50%弱の出資者分の投資回収を考慮に入れて、将来的な資本政策をどうするつもりなのか?(一心同体じゃないだろ?) ってな、会社運営の部分も気になりますし ・中国市場の成長=会社の成長と素直に考えていいのか? ・今回の買収が会社の成長を本当に助長するのか? ・M抜きでPの育成を続けるのか?抜けた場合のP/Lの穴を補ってさらなる飛躍的な成長を遂げる道筋が本当に見えているのか? とか、ちょこっと紙面を読むだけでは分からないことだらけです。 まあ、今言えるのは「将来手放すときは安く売ってね」ってことでしょうか。 あ、本気で怒られるかも。。。 冗談ですからね。冗談。(;^_^A アセアセ・・・
by kcchicago
| 2006-04-20 23:03
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